阿部 潔先生

こんにちは、阿部潔と申します。

阿部ゼミのみんなと一緒に日々「社会学する」ことにいそしんでいます。

 

「社会学」という学問の魅力は人それぞれに異なるでしょうが、私にとっての魅力は「社会学というメガネ」をかけることで身近な世界がこれまでとはひと味違ったものとして映る/分かること。これに尽きます! これまで何気なく過していた日常の中に、実は「こんなこと!」や「あんなこと?」がたくさん潜んでいることが分かると、それだけでわくわくします。その感覚は、はじめて社会学に出会った学生時代(遠い遠い昔・・・)から変わりません。なので、ゼミで苦労しながらグループ報告したり、四苦八苦して難しい文献を輪読することを通して、ひとりでも多くのゼミメンバーたちが「あっ、社会学って案外オモシロい!」と感じてもらえれば、私としてそれ以上の喜びはありません。

 

これまで色々な研究テーマに取り組んできましたが、ここ10年くらいは「監視社会」について考えてきました。グローバル化・デジタル化という言葉で形容される現代社会において、どうして「監視」や「管理」が進むのか。その背景に、どのような経済・政治・文化的な要因があるのか。そしてなによりも、監視化が進行することで私たちの日常にどのような変化が生じているのか。そうした疑問を出発点として、監視研究を続けています。

 

近年精力的に取り組んでいるテーマは「2020東京オリンピック」です。最近色々なところで「東京オリンピック」をめぐる話題を目にします。そこには、いま現在の日本社会の問題と課題が凝縮されているように思えて仕方がありません。感情的に賛成!」あるいは「反対!と唱えるのではなく、社会学というメガネを通してオリンピックをめぐる騒動を見ていくことで、きっとそこに「これまでの/いま現在の/これからの」日本社会を取り巻く大変興味深い事実が浮かび上がるはずです。これから2020年に向けての期間話題の尽きない「東京オリンピック」の行く末にしっかりと目を向けて過したく思います。

 

自分で言うのもなんですが、基本的に「つまらない奴」なので人に言えるような趣味はありません。時間があれば散歩に出かけ、途中でカフェに立ち寄って好きな珈琲を飲みながら、日頃から疑問に感じている事柄を色々考える。あえて言えば、それが自分にとってサイコーに贅沢な気晴らしかもしれません。

 

ちなみに日々心掛けているモットーは、「人に厳しく、動物に優しく、植物に逆らわず」(笑)